七五三豆知識~お子様の健やかな成長を願って~
お祝いをする日は?
一般的には11月15日に祝います。徳川五代将軍綱吉が11月中旬にわが子の髪置の儀式を行おうとした時、側近の者が調べたところ日の吉凶を占う方式の一つ、二十八宿(にじゅうはっしゅく)のうちで最良の吉日「鬼宿日(きじゅくにち)」が15日であることや、霜月祭(家業に関係深い神々を祭る日)によるものとの説もあるようです。しかし最近は10月~11月の都合の良い日に行われています。
千歳飴の由来
千年飴は元禄時代、江戸浅草の飴屋さんが考案し、長い袋に「千歳飴」と書いたのが始まりだそうです。「ちとせ」とは千年という意味で、子供の健康と成長を願い「長く伸びる」長寿を願う気持ちも込められているそうです。
数え年?満年齢?
七五三は歳祝いであると同時に厄除けの意味合いもありますから、本来は「数え」で行います。しかし、数え3歳(2歳)のお子様だとお参りが大変だったり、上のご兄弟と一緒にお参りしたい等の事情で満年齢でされる場合もありますので、ご家庭の事情にあわせてお参りされても大丈夫です。
神社への謝礼
神社によって料金を設定している場合もありますが、おおよそ3,000円~10,000円ぐらいです。その場合の祝儀袋は「蝶結び」水引きは紅白。表書きは「御初穂料」又は「御玉串料」とし、名前は子供の名前と年齢を記入します。混み合う時期なので、事前の連絡(申込)をおすすめします。
七五三の装い
七五三の着物にされている「肩上げ」は「子供の証」であり、「これからまだまだ成長をする」という印です。「肩上げ」をはずすことは「これ以上大きくなりません」という意味があり、決まった時期に「肩上げ」を無くす事は大人になった意味を示し、おめでたい事になります。
三歳のお祝い着
3歳は頭髪を伸ばし始める「髪置」の儀式。女の子の場合晴着を着ますが帯を締めず、袖なし襟付きの「被布コート」を羽織ります。なぜ被布を着せるかというと、重くて硬い帯は負担で帯を締めれないからです。ゆったり着物を着せてあげ、兵児帯など柔らかい幅のあるものを帯代わりに結びます。着物はお宮参りのものを仕立直す場合も多いそうです。
<必要なもの>肌着・裾除け・長襦袢・伊達締め・腰紐・半衿・きもの・被布・兵児帯・足袋・草履・巾着・髪飾り
五歳のお祝い着
5歳は初めて袴を着ける「袴着」の儀式。着物と羽織、袴に白い扇子、守り刀を付けます。刀を持つのは、男として社会の一員になるという象徴を表しているようです。
<必要なもの>肌着・伊達締め・腰紐・半衿・きもの・羽織・袴・角帯・刀袋・羽織紐・祝扇・足袋・草履
七歳のお祝い着
7歳は紐付きの着物に代わり、初めて大人と同じ帯を結ぶ「帯解」の儀式です。 体に合わせ「肩上げ」「腰上げ」「おはしょり」をした振袖で帯を華や かに結びます。そういう着付けが出来るぐらい大人になり、帯を結べるぐらい大きくなった事を祝います。 箱迫(はこせこ)、帯〆・帯揚・しごきなども付けます。
◆箱…
◆しごき…
<必要なもの> |
お母様の装い
七五三は日本古来の伝統行事で子供の成長を祝う家庭行事の一つです。着物なら色留袖・訪問着・附下げ・色無地など落ち着いた着物に格調の高い袋帯などを合わせます。
あくまでもお子様が主役ですが、地味な装いにせず、お子様の成長を祝う慶びの気持ちを素直に表現して下さい。
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